この男、進化系 橋本一磨ブログ

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ソフトハウスからの脱皮

最近、考え続けてることがあります。
タイトル通り「ソフトハウスからの脱皮」です。

この10年間、エムプロは次のようなテーマで生きてきました。

1.フルオーダーシステムを主軸に、システム開発を主たる業務とする
2.ユーザー様に品質とコストメリットの両立を提供する
3.豊富な経験からコンサルティングを行い、問題点の解決と業務の円滑化を達成するシステムを提供する
4.全てのユーザー様に満足いただけるインタフェースを追求し、操作上ストレスの無いシステムを提供する
5.圧倒的な処理スピードを提供する

以上の殆どをPSで成立させてきました。
ソフトウェアの基本部分を自動生成することにより、圧倒的にバグの少ない、高い品質のシステムを提供できた訳です。

弊社の或るユーザー様に、有名パッケージメーカー様が仕掛けた事があります。
しかし、メーカー様が提案した価格(パッケージ本体+カスタマイズ+導入支援費)は、当時弊社が受注した価格を遥かに超えるものとなりました。
しかも、ユーザー様の望む仕様を成立させようとすれば、やはりカスタマイズは広範囲に渡り、バグ(不具合)のリスクは当然ながら避けられない現実となることでしょう。
結局メーカー様は「とてもカスタマイズでは非現実的」と、退かれることになりました。
しかし、そのユーザー様は気持ちのよいお付き合いが出来かねますので、正直「次回はやらない」です。
それは置いといて…

この10年を見れば、確かにPSの圧倒的生産性と品質は群を抜いてたと思いますし、実績も付いてきてました。
しかし、今後10年を考えた場合、果たして通用するのか?
何故ならば、前途したケースを例に考えると…
現在、中国でのソフト生産が当たり前に成りつつあります。
彼らの単価は25~30万/月です。
これは広島での単価の約半分。
確かに品質面においては、テクニカルな部分こそ遜色無いものの、日本のソフト開発と業務ノウハウの文化にはまだまだ追いついていないのが現状ではありますが。
しかしこれも時間の問題でしょう。
ブリッジエンジニアが中国に多数存在するようになれば、大方日本国内で生産するものと遜色無い状態にまで引き上げられるのは目に見えてます。
仮に中国の単価が日本並みになったとすれば、それでも圧倒的な人材(数)という国力には到底、日本の勝ち目はありません。

では日本のソフトウェアに未来は無いのか?
僕はあると思ってます。ただし分野によってはという条件付きですが。
日本の高いハード技術に連動したソフトは間違いなく世界トップレベルです。
海外のハード技術も年々向上していますが、必ず日本は一歩先を行くと思います。
永遠の追っかけっこですね。
しかし、こと業務アプリ等の、所謂OA系ソフトはそう永くないのでは?というのが僕の見解です。
自分で自分を否定するようですが、ここ数年の動きを見ていれば誰しもが納得する話でしょう。
多分、唯一生き残れるのは、中国に発注する体格を持った企業のみ。
中国へは単発でシステムを発注することは今後も無いでしょう。
要は月額幾らで何人分という取り決めで契約するからです。
仕事があろうが無かろうが、人材を確保しなくてはなりません。
ですから一部の資本力、ブランド、マーケットを持った企業しか生き残らないと思われるのです。
以前もお話しましたが、現在ソフト開発会社の大半は、派遣で成り立っています。
これさえ、あと何年続くことやら。
受託だろうが派遣だろうが、結局国内で生産するということに変わりは無いですから。

さて、タイトルの「ソフトハウスからの脱皮」とは?
ズバリそのものです。
前途したような現実が起こっているということは、ソフトハウスに将来性は無いということです。
一人会社で、社長自らが仕事を取りソフトを作る。しかも単価は中国並み、であれば食うことは可能でしょう。将来においても。
弊社のように圧倒的な品質とコストメリットを提供できれば、少しは高い報酬にありつくかも知れません。
でもそれがどうした?
一生ソフト開発なんて出来るわけが無い。
年収500万程度を得る為に、今の倍近く仕事をこなさなくてはならない。
そんな厳しい現実に何年耐え続けられますか?
今のうちに「売れるパッケージソフト」を開発しなさい。

僕は「脱皮」します。
ソフトを辞めるではありません。
例えば「高付加価値を持ったソフト」
他社が真似できない技術やアイデアを付加する。
ソフトウェア以外の価値を提案すること。
色々あると思います。
「出来栄えのソフトに対し、いかに価値を付け加えるか」
これもありだと思います。
全くソフト開発は行わずして、標準価格+ノウハウ料を得る。
他社も扱う商品をいかに美味しく魅せるか?
色々考えられます。

いや、イケてる会社はもう始めてるでしょうね。
遅ればせながら、そんなこんな、連日考え続けてます。
今期中にシフトの切っ掛けくらい掴めなければ、多分ずっとこのまま。
いずれは面白くない現実が訪れるでしょう。
「まだ危機感があるだけマシだ!」なんて、そんな甘っちょろいことを僕は考えませんね。

「勝算は?」
「まだわかりません」ですが。

ヒントは「掛け算で成り立たない商売を作ること」かな。

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